あの、宮古島が一番熱くなる一日から、一夜明けました。
選手や、その家族、仲間、ボランティアスタッフと、それぞれ、一人一人が感じた、感動、喜び、悔しさは、もう昨日の、過去のことと、なりました。
昨日のヒーロー、ヒロイン達は、それぞれの社会での役割を担う、人たちへと戻るのです。
この閉会式が行われる開場にも、昨日の大会を完走した、フィニッシャー達の姿がありました。
伊良部島で、泡盛を作っている渡久山酒造のお二人です。
昨日の鉄人が、今日は普通の人として、働いている。…そんなヒーローのような、スーパーマンのようなところがまた、カッコいいんですよね〜。
↓宮古島トライアスロンクラブの先輩、義信さんが作ってくれた、素晴らしい動画です。
https://m.youtube.com/watch?v=HYpehOx1cHY
この日、自分は、大会後として、久しぶりの月曜休みです。
マラソンシューズや、バイクシューズを洗い、たくさんの洗濯物を洗ったり干したりの朝でした。
バイクを取りにいくと、今回のチャンピオン、戸原選手の爽やかな姿がありました。
現在26歳とのこと!、来年も活躍してくださいね〜♪
そしてここでも又、地元の選手と出会いました。
彼は、小学校の教師です。開会式には行けるの?と聞いてみると、今日は家庭訪問があるので…とのこと、ここにもまた、大会翌日から日常へと帰るアスリートがいました。
その後に会った、看護師をしている選手も、この日の夜から夜勤とのことで、大会の余韻に浸る暇もなさそうです。
でも、そんなふうに、日常に戻っても、それでも、何かが変わっている。
選手も、その家族も、ボランティアの方々も…上手くは説明出来ませんが…でも、何かが変わっているんだと思います。
昨日と、今日とでは、違う自分になっているのだと思うんです。
そうそう、自分もたくさんの、声援に支えられて、無事に完走することが出来ました。
何人もの方に、名前を呼んでもらいました。がんばれって勇気付けてもらいました。
本当に、こんな自分のやりたいことを、たくさんの人たちの支えで、させてもらっているだけの自分を、応援してもらえて、ただ、ただ感謝しかありません。
今回の大会で、感動したことが、ひとつありました。
制限時間一分前、閉門の準備がされる中、一人の選手の姿に驚きました。
そこには…第21回大会の優勝者、松丸選手の姿があったのです。
「松丸さん!」自分は驚きの声をあげ、思わずハイタッチを求めました。
目も空ろな松丸さんは、パチンと手を合わせると、そのままゴールへ向って走っていきました。
感動しました。
伝わるでしょうか?
トップアスリートとは、常に勝つか負けるかの立場に立たされています。
パンクひとつのトラブルで、レースをリタイアしてしまう…そんな選手もいるほどです。
そんな場所で、プライドをかけて闘ってきた選手が、制限時間のギリギリに、帰ってきたのです。…
この人は、松丸選手は、本当にトライアスロンが、宮古島が好きなんだなぁ、そう思い、胸が熱くなる瞬間でした。
さて、それにしても今年は、強風、雨…と例年以上の過酷な環境の中でのレースでした。
それは、次の数字が表しています。…
参加選手 1474名
完走者数 1019名
完走率 69.1%
それまでの最低完走率、第29回大会(この時もデュアスロン)の80.5%を大幅に下回る完走率…
地元出場の平岡さんは、65歳、今年で20回の出場、この過酷な環境の中でも完走をした平岡さんは、大会規約の年齢制限により、来年は大会に出ることは出来ません。
平岡さん、カッコいいなぁ、もう平岡さんとレース出来ないなんて、寂しいなぁ。…
毎年たくさんのドラマを生むトライアスロン、この大会が終わった瞬間から、次の大会に向けての準備がはじまります。
今宵は互いを讃え合い、そしてまた、来年、新しいドラマを作りましょう!!
では、また来年!!
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